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蝋燭の光が、吹きすさぶ雨の中でちらちら並んでいた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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揺れる炎・ともし火
蝋燭(ろうそく)
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前後の文章を含んだ引用
......くして父と母が寝入ったのを確かめると、信雄はそっと起きあがり、川に面した階段のそこだけ板を打ち忘れた小さなガラス窓から、少年の家を捜した。 対岸の家々に灯された蝋燭の光が、吹きすさぶ雨の中でちらちら並んでいた。そして、湊橋があるあたりの、川面すれすれのところで、人魂のように頼りなげに上下している黄色い灯をみつけた。 ああ、あれがあの子の家かと思うと、信雄はガラスに顔を......
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揺れる炎・ともし火の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ちらちらと揺れる蝋燭の炎越しにしばらく僕の顔を見ていた。羊男の大きな影がしみのある壁の上で揺れていた。拡大された誇張された影だった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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蝋燭(ろうそく)の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「光と影」カテゴリからランダム5
裸電球が鏡に入って 眉 が引けない。
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
K君の背中を、ヘッドライトの列が潤んだ川のように流れていた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
噴火口は、頂上の横穴のようなところにあった。灼熱した硫黄が、燃え立つラバとなってそこから流れ出している。その焔色の周囲に、冷却した部分が、世にも鮮やかな黄色の鐘乳石のように凝固している。
宮本百合子 / 伸子
闇の底を焦がして燃え盛る火の帯
真継 伸彦 / 鮫 amazon
「道具・家具」カテゴリからランダム5
まわりが闇に包まれ、深く静まりかえっている時間に(小説を)書くと、文章はときとして濃密になりすぎる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
机の前には薄っぺらなメリンスの座布団 があって、煙草 の火で焼けた穴が三つほどかたまってる。中から見える綿は薄黒い。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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