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街の燈はまるで狐火のように一つ一つ消えてゆく。仕方なく歩き出した私の目にも段々心細くうつって来る。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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街灯・外のあかり
光が消える
深夜
街や村の雰囲気・印象
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前後の文章を含んだ引用
......を出た時は、もう一時近くで、店の時計がおくれていたのか、市電はとっくになかった。神田から田端 までの路 のりを思うと、私はがっかりして坐ってしまいたい程悲しかった。街の燈はまるで狐火のように一つ一つ消えてゆく。仕方なく歩き出した私の目にも段々心細くうつって来る。上野公園下まで来ると、どうにも動けない程、山下が恐ろしくて、私は棒立ちになってしまった。雨気を含んだ風が吹いていて、日本髪の両鬢 を鳥のように羽ばたかして、私は明......
単語の意味
狐火(きつねび)
狐火・・・夜の墓地や山野で燃える、青白い火。鬼火(おにび)。
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昼間は気づかない洒落た形の蛍光灯
松村栄子 / 至高聖所 amazon
水銀灯が庭の木立と芝生を青く照らしている。何か深い水底を思わせる色だった。
三浦 綾子 / 続 氷点 amazon
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光が消えるの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
薄暗い光がさらに薄くなり、懐中電灯の灯が命でも尽きるように弱々しく輝いてスーッと消えた
阿刀田高 / ミッドナイト物語 amazon
店屋の明りは、二人が歩いている間にも、歯が抜けるように、あっちこっちで消えていき
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
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深夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
梶井基次郎 / 冬の蠅
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街や村の雰囲気・印象の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
藁葺きの家々の集まり
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
闇の中のとかげ(人名)が、その白い歯が、白いシャツが、夢の中のように映えて見えた。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
砲台は丘上に王冠型に築造されたもので《…略…》上からみると、全体が睡蓮の花を思いださせた。
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
「家・建物」カテゴリからランダム5
(物置部屋)裏庭の片隅に小さな木造の小屋が見える。引き戸や窓の様子から見て、人の住む空間ではなさそうだ。
東川 篤哉 / 謎解きはディナーのあとで amazon
灯のともった切抜万燈のように、沢山の窓があり、その内部は燈火で煌 いている。
宮本百合子 / 伸子
蜘蛛のように小屋がけをする
中 勘助 / 銀の匙 amazon
お天気の日を選んで夜店を出す
林芙美子 / 新版 放浪記
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夕陽がだんだん燃えたって来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
朝の空気のなかに光の薄れた電燈が、睡っている女の顔を照していた。
梶井基次郎 / ある心の風景
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