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眠りに落ち込んでいく陶然とした感覚
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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眠りに落ちる・寝つく
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前後の文章を含んだ引用
......色に似た花が、冷たい炎のように燃え盛って、地平線さえ定まらない砂漠のひろがりを茫々と覆い尽くしている。十和子の指先からも髪からも花弁の色の炎があがる。 そのまま眠りに落ち込んでいく陶然とした感覚のなかから、ふいに身体がどこまでも収縮していくような恐怖が湧き上がってくる。いつの間にか、どこか地中の穴のようなところに閉じ込められている。一本の蝋燭がぼうっと......
単語の意味
陶然(とうぜん)
陶然・・・酒に酔っ払って気持ちのいいさま。心を奪われて気持ちよくなっているさま。「然」は他の語の後ろに付いて、状態をあらわす字。
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