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目を閉じてベッドの上でゆっくりと体をのばした。そして夢のない眠りの中ヘと意識を沈みこませていった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:99% 作品を確認(amazon)
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眠りに落ちる・寝つく
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前後の文章を含んだ引用
......とだろう。結局のところ、人はどのような状況の中にも自らを同化させていくものなのだ。どんな鮮明な夢も、結局は不鮮明な現実の中に呑みこまれ、消滅していくものなのだ。そしていつか、そんな夢が存在していたことすら、僕には思いだせなくなってしまうだろう。 僕は枕もとのライトを消し、目を閉じてベッドの上でゆっくりと体をのばした。そして夢のない眠りの中ヘと意識を沈みこませていった。雨が窓を打ち、暗い海流が忘れられた山脈を洗った。
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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眠りに落ちる・寝つくの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ある日、彼女が本当に眠っているんじゃないかと、心配になってきた。吸い込まれそうなくらい深い眠りだ。放っておいたら、すうっと渦の目の底に沈んでしまいそうだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
いつの間にか眠ってしまう。暖かいふとんの中で、何も思いわずらうことなく。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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母は帯を結 うて蒲団の上に起きて
伊藤左千夫 / 野菊の墓
眠りに落ちるほんの一瞬だけ、孤独も明日への倦怠もすべて忘れて、身体がスッと軽くなって、布団の感触が気持ち良い、眠れるだけで幸せと思える瞬間がくる。手足がぽかぽか暖まり、許された、解放されたと思える伸びやかなあの瞬間が訪れるのを、布団を顎まで掻き寄せて待つ。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
傍で寝ている酒気を帯びた父の鼾 が喉 にからまって苦しそうだ。
岡本かの子 / 渾沌未分
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