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母は帯を結 うて蒲団の上に起きて
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:76% 作品を確認(青空文庫)
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寝起き・目が覚める
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前後の文章を含んだ引用
......く帰ってくれた。今私も起きるからお前御飯前なら御飯を済ましてしまえ」 僕は何のことか頻 りに気になるけれど、母がそういうままに早々に飯をすまして再び母の所へくる。母は帯を結 うて蒲団の上に起きていた。僕が前に坐ってもただ無言でいる。見ると母は雨の様な涙を落して俯向 いている。 「お母さん、まアどうしたんでしょう」 僕の詞に励まされて母はようやく涙を拭き......
単語の意味
結う(ゆう)
結う・・・1.紐や糸で縛る。結ぶ。
2.髪を結んで整える。束ねて、形を整えて結ぶ。
2.髪を結んで整える。束ねて、形を整えて結ぶ。
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上半身を起こして、ベッドの木枠に寄りかかった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
睦子が目をあけた。その目はすぐ私を見たが、まだガラス玉のようで、それからゆっくり光が満たされて来て、睦子は微笑した。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
真夜中ぱっちりと突然目が覚めることがあった。 そういうときは、まるで電気をつけられたかと思うくらいぱっと目が覚める。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
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絃は上掛けをだんごに巻きつけていくのではなく、眠りながらよくこんなに器用にできるなと感心するほど、逆円錐状に身体に沿って巻きつけていくので、足の方が先細りで腕も肩も隙間なく包まれている。彼の後ろ耳、エジプトのミイラみたいに布の巻きついた身体のなだらかな曲線、本当にかすかな寝息。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
睡魔が鉛のように重く、打ち克ちがたく私に襲ってくる。
平林 たい子 / 大草原「日本の文学〈第48〉平林たい子,大原富枝 (1969年)地底の歌・秘密・桜・他 婉という女・大草原・他」に収録 amazon
すぐに寝息を立てはじめた。あどけないほどに滑らかな、眠りの訪れだった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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