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まっすぐ後ずさりしてゆく。二本の足は少しずつ細くなり、最後には糸になって消えた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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立ち去る
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前後の文章を含んだ引用
......─決して思い出すことのできない記憶だけれど──を持っているはずなのだ。赤ん坊があの人の腕から離れて、綿菓子のように浮き上がる。あの人だけが表情を靄で隠したまま、まっすぐ後ずさりしてゆく。二本の足は少しずつ細くなり、最後には糸になって消えた。赤ん坊は爪先が頭に触れる程身体を丸くして、背中で半円形を描きながら揺れている。それを目で追っていると、眉の後ろ側でしこりができたような頭痛がする。彼は揺れ続ける......
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足・脚・肢(あし)
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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彼女がチェシャ猫のように笑顔だけを残して消えてしまう
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ笑顔立ち去る
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彼女は楽しそうに笑った。何年か振り、といった笑い方だった。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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