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医院の玄関にはカーテンが引かれてあった。休日のため診療を休んでいるというふうではない。長期間ドアの開閉がなされていないらしく下の隙間には砂埃がたまり、上の庇にはところどころクモの巣がはられていた。長期にわたる休業、あるいは廃業の気配が、玄関付近だけでなく、建物全体に色濃く漂っている。
鈴木 光司 / らせん 作品を確認(amazon)
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店・建物の佇まい・外観
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単語の意味
蜘蛛(くも)
蜘蛛・・・クモ目の節足動物の総称。8本足で体は袋状。尻から糸を出す。ほとんどの種は糸を使って巣を張り、そこに虫を捕らえて食べる。
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暑さにへたった犬が、だらしなく舌の垂らしているように見えるアパート
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
昔っぽい風情の駄菓子屋が凜としたたたずまい
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
軒先には風で回転する古い立看板が出ていて、「古書買取・誠実査定」の文字が躍っている
三上 延 / ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ amazon
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家といってもそれは町はずれの川ばたにあるこわれた水車小屋で
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
歯を噛み額を地にすりつけても 空は――昨日も今日も変りのない平凡な雲の流れだ
林芙美子 / 新版 放浪記
つただらけの壁。鉄の黒くて重い門、門灯は切れっ放しで、割れたガラスの破片をじゃりじゃり踏み越えて、枯葉に埋もれた石段を登ると、玄関へたどり着く。手入れをしていない庭はジャングルと化し、猫がたくさん住んでいた。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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