布地ごと胸をぽりぽりと搔いた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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体を掻く
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前後の文章を含んだ引用
......と、柿村は青いストライプの入った木綿のパジャマ姿でわたしを迎えた。パジャマの前部分には、ケチャップとおぼしき赤いしみが点々とついていて、柿村はそのしみの上から、布地ごと胸をぽりぽりと搔いた。 寝不足の顔をし、生涯、ブラシをあてたことなどなさそうな、もじゃもじゃした髪の毛が、いっそう絡まり合い、こんがらがった汚い糸のようになってはいたが、彼は元気そう......
単語の意味
胸(むね)
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ふくらはぎにはいくつかの蚊にさされた跡が赤く残っていて、ハエをしっぽで追い払う牛のようにむぞうさに、テレビを見ながらときどき赤くなっているところをひっかいた。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
空気で洗うように顔を両手で擦る。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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我が家が遠ざかるにつれ、確実に日常からも離れていく。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
車体が揺れるほどの勢いがあった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
座り主が動いた(振り向いた)せいで、彼の椅子の脚はプリッツを砕いたような軽い音を出した。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
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