掻きむしったらしい醜いかさぶた
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
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かさぶた
体を掻く
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前後の文章を含んだ引用
......化粧をして出かけようとすると、帰ってきたばかりで台所にいた陣治が玄関口に駆け寄ってくる。「どこへ行くんや、今ごろから。今、飯作るとこやのに」 まだ赤い目の縁に、掻きむしったらしい醜いかさぶたが幾つもできている。 返事もせずに閉じたドアから、陣治はスリッパのまま跳び出してくる。十和子はショルダーバッグを胸に抱えてエレベーターの方へ走るが、あっという間......
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体を掻くの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
黒い腕を皮癬病 みのようにぼりぼり掻 く。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
長く伸びた十本の爪 で、血の出るほど掻きまわした。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
ふくらはぎにはいくつかの蚊にさされた跡が赤く残っていて、ハエをしっぽで追い払う牛のようにむぞうさに、テレビを見ながらときどき赤くなっているところをひっかいた。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
それはなにかが止めてくれたという感じであった。
梶井基次郎 / 路上
棒杭(ぼうぐい)の如く佇む。
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
飲みものの硝子 の縁に薄く口を触れさしていた。
岡本かの子 / 母子叙情
ソファは洋介の尻の重さを受けて、バネを強張らせながらぎごちなく沈んだ。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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コーヒーをこぼしたような淡い色あいのしみ
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
眼の下の雀斑の多い皮膚はこの地味な顔をむしろ飾っている。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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