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シンイチは指を昆虫の触角のように鋭角にしてサユリの体を撫でた。彼女の吐息がいつのまにか甘くなって来る。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
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撫でる・さする・こする
愛撫(前戯)
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前後の文章を含んだ引用
......君はまったく黒人に見えない」「色素が薄いのよ」「一目で黒人の血が流れてることが、解るような姿だったらよかったのに。そうしたら、見つめるだけで、君を愛せるのに」 シンイチは指を昆虫の触角のように鋭角にしてサユリの体を撫でた。彼女の吐息がいつのまにか甘くなって来る。この肌はスタンのために自分が蘇生させた絹でできている。シンイチはスカートを静かにめくり指を這わせた。彼の指を濡らした体液はきらきらと光り澄んでいる。それを自分の......
単語の意味
体(からだ)
吐息(といき)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
吐息・・・落胆したり、緊張がゆるんだりしたときに思わず吐く、大きな息。ため息。
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撫でる・さする・こするの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ゆっくりと、塗り薬を傷に擦り込むように、僕の背中をさすりつづけた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
(子猫を撫でる)手を櫛のようにして白く柔らかい毛の中に入れ、温かい体をわしわしと撫でる
湊 かなえ / マイディアレスト「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
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愛撫(前戯)の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼の親指は丁寧に彼女の下唇を撫でた。彼女は口を半分開いてそれを気持良さそうに受け止めている。そのうちに爪は裏返り、親指の背の全部を彼女の唇に当てて行ったり来たりさせる。まるで弦楽器の弓のように。爪はいつのまにか口紅で染まる。彼の親指全体もやがて赤く塗られ始める。指紋には紅が溜まり、スタンの黒い指には赤い血管が鮮やかに浮き出して来たかのようだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
口のなかを探っていた水島の指がふいに離れて、そのまま両脚の間を同じように探りはじめる。十和子は自分が両端に開口部をもつ巨大なナマコ状の生物になっていくような気がする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(女は)彼の股間に手をやり無邪気に微笑む
「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
徳子の体を餅をこね回すようにこね回したい
井上 友一郎 / ハイネの月「日本の文学 64 井上友一郎」に収録 amazon
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「恋愛」カテゴリからランダム5
ちょっと見つめ合ってから、どちらともなく近づいて、私たちは一回だけ軽いキスをした。ほんの短い間だった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
魚の様にもつれあっている
林芙美子 / 新版 放浪記
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
自分の肺臓と心臓が、どこかわからぬ遠い処から、大浪を打たせて責めかかって来る音に耳を澄ましつつ……ワナワナブルブルと戦きふるえていた。 けれども……その心臓と肺臓がイクラ騒ぎ立てて、喘 ぎまわって
夢野久作 / ドグラ・マグラ
有島武郎 / 或る女
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