塩鮭をジッと見ていると、なんだか哀れで涙が滲んでくる。《…略…》暗く落ちくぼんで悲しみをたたえたような目。恨みごとをつぶやいているように軽く開かれた口。憤懣やるかたないといったふうに突き出された下くちびる。依怙地そうに張っているエラ。陰険そうに突っ張った鼻柱。そして全身に漂う孤独感。 　見ているうちに、なにかこう、暗い気持ちになっていくのを押しとどめることができない。

氷頭膾は、コリコリとした氷頭特有の歯ごたえと人参や大根のシャリシャリした噛み応えが心地いい

シャケは本来淡白で甘いから、生のシャケを焼いて食べるときは醤油をかける

清らかな小川を鱒が踊るように泳いでゆく

日本海でとれる本鱒は桜鱒とも 呼ばれ、見た目も味も素晴らしい、幻の高級魚

（にしん漬け）目に沁みるほど白い大根とキャベツに混じって、こげ茶のニシンと真っ赤な人参と麹が鮮やかなコントラストを描いて、これだけでも絵になる

一般的に土用の鰻などといって夏に食べるものと思われているが、冬から春の鰻も脂が乗って美味である

「魚なんて手で食べるものさ」と、背びれとしっぽを指先ではずして、魚を口のほうにもっていって、うまい具合にたべた。

おかしら付きの魚

魚屋の店頭で見ることはほとんどない。小ぶりで、重要な漁業対象とはなっていないからだろう。