この表現が分類されたカテゴリ

前後の文章を含んだ引用

......も用意していないのでは、また何を言われるか分からない。　花は毎週の法要ごとに替えている。四十九日でもあるので、今回はいつもより多めに買った。　帰宅すると、尋恵は口の広い陶器の花瓶をダイニングテーブルに持ってきた。そこに水をため、オアシスを馴染ませる。百合や蘭などの大きな花を中心に挿し、白、黄、紫の菊をバランスよく混ぜていく。隙間をカスミソウで埋めてやると、なかなか華やかに出来上がった。　その花瓶を和室に運ぶ。満喜子の花が来たら祭壇の脇に置くことにして、これは窓側にでも置いておこうか……そう考えながら、花瓶を台の上に下ろした。　そのとき……。　......

単語の意味

馴染む（なじむ）

紫（むらさき）

馴染む・・・慣れる。慣れて違和感がなくなる。いい感じに調和する。すっかり親しみを感じるようになる。

紫・・・１．赤と青を混ぜてできる色。古来､高位の象徴とされた。
２．ムラサキ科の多年草。夏、白い小花が咲く。根からとれる染料は紫色（むらさきいろ）。
３．醤油（しょうゆ）の異称。