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(質問の意図がわからず沈黙)その質問は彼女の意識の領域のどこにも着地しなかった。それは意味性の縁を越えて、虚無の中に永遠に吸い込まれてしまったようだった。冥王星のわきをそのまま素通りしていった孤独な惑星探査ロケットみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 作品を確認(amazon)
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単語の意味
虚無(きょむ)
永遠(えいえん・とわ)
虚無・・・むなしいこと。人生のむなしさを意識すること。この世のありとあらゆるものに価値や意味などないと認めてしまうこと。
永遠・・・ある状態が果てしなく続くこと。物事が変化しないこと。無窮(むきゅう)。永久(えいきゅう)。
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
創作に向き合う時に沙希の存在をうとましく感じてしまうようになった。沙希が僕を気遣って話すのを止めた時、その静けさはとても大きな音として僕の神経を逆なでするようになった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
沈黙が粒子のように長いあいだ部屋に漂っていた。がっしりとした二重ガラスの窓が都市の騒音を閉めだし、チリチリという古い電気スタンドの音だけが、沈黙の重さを際立たせていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
三人がそれぞれ申し合わせたように口を閉ざしてしまった
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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混乱・訳が分からない・理解できないの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
まるで歪んだ鏡に変形して映った自分の姿を眺めているみたい(に事態をうまく飲み込めない)
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
事件の全体が隅から隅まで、神秘の雲に奥深く包み込まれた形になっております
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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質問・問う・尋ねるの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
社会教育の参考資料にとでもいった調査的な聞き振り
岡本かの子 / 母子叙情
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「声・口調」カテゴリからランダム5
物憂く単調で何の芸もない念仏のような歌声
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
赤頭巾の狼の声のような嗄(しゃが)れた声
小池 真理子 / やさしい夜の殺意 amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
祖父の気色を窺いつつ語尾を飲み込むような話肩を身につける
高井 有一 / 北の河 amazon
(説得される)追村は沈黙した。癇癪玉が顔全体で不完全燃焼を起こしている。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
偶然ともに過ごした短い時間を喜びいとおしむような響きのある挨拶
干刈あがた / しずかにわたすこがねのゆびわ amazon
口が感電したように痺れ、先の言葉が続けられない
連城 三紀彦 / 恋文 amazon
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
(警察の酒田から昔の恋人が行方不明と聞かされて)いきなり真空状態のカプセルに封じ込められてしまう。酒田の声は聞こえている。行方不明。失踪届。停止した頭のどこかに、それらの言葉が意味も成さないまま引っかかっている。行方不明? 失踪届? 行方不明? 失踪届?――、誰が? 黒崎が?
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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