(とうもろこしをかぶりついて食べる)大抵の人は、中央どまん中というあたりにかぶりついてその辺一帯をけずり取る。そして次々にけずり取っては空き地を造成していく。このへんは、古い住宅をシャベルカーでけずり取っていく地上げ屋に似ている。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:17% 作品を確認(amazon)
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とうもろこし
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......かぶりつこうかと迷っているところからすでにしてよくない。 食事のマナーでは〝迷い箸〟はいけないとされているのである。〝迷い歯〟がいけないことはいうまでもない。 大抵の人は、中央どまん中というあたりにかぶりついてその辺一帯をけずり取る。そして次々にけずり取っては空き地を造成していく。このへんは、古い住宅をシャベルカーでけずり取っていく地上げ屋に似ている。 けずり取ってはアグアグと味わい、アグアグしながらも目は次期地上げ候補地の特定と査定に忙しい。 歯でけずり取った跡地を、今度しみじみ眺めてみて欲しい。 とうもろ......
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とうもろこしの味、おいしさを伝える表現・描写(野菜のカテゴリ)の一覧 ランダム5
とうもろこしは、さつまいも、カボチャ、じゃがいもなどと共に、終戦当時の食糧難の時代の雰囲気を、色濃く残している食べ物である。 当時のおやつといえば、ふかしたさつまいも、じゃがいも、茹でたとうもろこしのいずれかだった。 いってみれば貧しい時代の貧しい食べ物である。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
とうもろこしは、一本で平均十六列、一列の粒数約三十五粒である。(粒の総数は必ず偶数だそうだ)
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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切り株みたいなしょうがの皮をむき
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
青い雫のしたたるような胡瓜をカリリと噛む
森田 たま / もめん随筆 amazon
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