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何とも知れない鳥の声が、瀬戸物の破片を擦り合すような鋭い叫声を立てている。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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山道・峠道
鳥のさえずり(鳴き声)
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前後の文章を含んだ引用
......をくねって通って行く道は、ときどき梢の葉の密閉を受け、行手が小暗くなる。そういうところへ来ると空気はひやりとして、右側に趨 っている瀬川の音が急に音を高めて来る。何とも知れない鳥の声が、瀬戸物の破片を擦り合すような鋭い叫声を立てている。 私は芝居で見る黙阿弥 作の「蔦紅葉宇都谷峠 」のあの文弥殺しの場面を憶い起して、婚約中の男女の初旅にしては主人はあまりに甘くない舞台を選んだものだと私は少し脅 えな......
単語の意味
叫声(きょうせい)
叫声・・・叫(さけ)び声。
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山道・峠道の表現・描写・類語(道・道路のカテゴリ)の一覧 ランダム5
尾根道ときたら、まるで痩馬(やせうま)の背をあるくようなもので、二人ならんでは歩けない。
司馬 遼太郎 / 国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 amazon
月夜の峠でのそよ風が、自由なはばたきへの誘いをひそめている
島尾 敏雄 / 島尾敏雄 amazon
峠をのぼりきった途端に、突如、上高地の美しい展望がひらける
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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鳥のさえずり(鳴き声)の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
近所の木立からまるでねじでも巻くようなギイイイッという規則的な鳥の声が聞こえた。我々はその鳥を「ねじまき鳥」と呼んでいた。妻がそう名づけたのだ。本当の名前は知らない。どんな姿をしているのかも知らない。でもそれに関係なく ねじまき鳥 は毎日その近所の木立にやってきて、我々の属する静かな世界のねじを巻いた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
フルートの高音部のような音色で啼く鳥
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
雉(きじ)が鋭い鳴き声を残して、矢のように麓へ消える
石川 達三 / 花のない季節 amazon
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「道・道路」カテゴリからランダム5
舗装された道路は数十メートルごとになだらかに曲がっていて、細い川のようでもあった。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
細い道が、あやふやな薄明りで、魚の腹のような色をして伸びている
内田 百けん / 百鬼園随筆 amazon
野良猫や野良犬が、白いほこりっぽい道をかけていった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
「鳥類」カテゴリからランダム5
玉の簾(すだれ)を渉(わた)るような声で雲雀(ひばり)が囀(さえず)る
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
梟 が鳴いていた。「五郎助」と言って、暫く 間 を 措いて、「奉公」と鳴く。
志賀 直哉 / 焚火「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
白鳥が三羽、並べ据えた剥製が台ごと曳かれて行っているように、間隔にも姿態にも少しの動きも見せずに、位置だけ変ってゆく。
河野 多恵子 / 河野多恵子全集〈第3巻〉 amazon
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