どこまでも撫 で肩 の柔かい線
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
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山
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前後の文章を含んだ引用
......地強さにちょっと暗涙 を催したのであった。 まわりの円味がかった平凡な地形に対して天柱山と吐月峰は突兀 として秀でている。けれども矗 とか峻 とかいう峙 ちようではなく、どこまでも撫 で肩 の柔かい線である。この不自然さが二峰を人工の庭の山のように見せ、その下のところに在る藁葺 の草堂諸共 、一幅の絵になって段々近づいて来る。 柴の門を入ると瀟洒 とした庭があって......
単語の意味
なで肩・撫で肩・撫肩(なでがた)
なで肩・撫で肩・撫肩・・・撫(な)で下ろしたように、なだらかに下がった肩。
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山の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夕靄 の中、山は 蒼 黒く、まるで女のふくらんだ胸のような形で拡がっている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
牛が寝ているように奥深く豊かな形をしている山
中河 与一 / 天の夕顔 amazon
毛物(獣)の形をした山が、巨(おお)きな顎を海峡に浸して潮を飲む
内田 百けん / 冥途 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
大地がムッとするような暖かい湿りを発散する
カレル チャペック / 園芸家12カ月 amazon
車窓の外を眺めていた。のっぺりとした平板な土地に、これという特徴のない建物が、どこまでも際限なく立ち並んでいる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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