羊羹(ようかん)の味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、そういえばあの色などはやはり瞑想的ではないか。玉のように半透明に曇った肌が奥の方まで日の光りを吸い取って夢みるごときほの明るさを啣(ふく)んでいる感じ
谷崎潤一郎 / 陰翳礼讃
桜の葉に包まれた水羊羹が、ひんやりと冷えたのを口にするとき、子どもごころにも、夏を感じた
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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まな板の上でトントンときしめんぐらいの幅に切ったのを、氷のぶっかきを浮かべた冷たい水に入れて持ってくる。それを濃い蜜の液の中に放り込んで食べるのだが、夏の菓子としてこんなに涼しいものは他にあるまい。
小島政次郎 / 吟味手帳 amazon
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