漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、そういえばあの色などはやはり瞑想的ではないか。玉のように半透明に曇った肌が奥の方まで日の光りを吸い取って夢みるごときほの明るさを啣(ふく)んでいる感じ
谷崎潤一郎 / 陰翳礼讃
この表現が分類されたカテゴリ
羊羹(ようかん)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
玉のよう・珠のよう(たまのよう)
玉・珠(たま)
草枕(くさまくら)
玉のよう・珠のよう・・・真珠のよう。宝石のよう。張りがあって美しい。なめらかな。
玉・珠・・・1.丸いもの。丸くまとめられたもの。ボール。
2.丸い宝石や真珠。
2.丸い宝石や真珠。
草枕・・・旅。旅寝。草の枕。草を束ねた仮の枕という意味から。
ここに意味を表示
羊羹(ようかん)の味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
玉のように半透明に曇った肌が奥のほうまで日の光を吸い取って、夢見る如きほの明るさを伴っている感じ。あの色合いの深さ、複雑さは、西洋にお菓子には絶対に見られない。
谷崎潤一郎 / 陰翳礼讃 amazon
このカテゴリを全部見る
「和菓子」カテゴリからランダム5
小さな団扇ほどもある薄焼の(せんべい)
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
和菓子 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ