自分のことをかわいいと思っているプチトマト

独特の青臭さが抜けないのがいい。自分は気取った果物じゃなくて、実用的な野菜なんだと主張している。

さわやかでみずみずしくて鮮やか！

ガブリとかじりつくと、頬をキューっとすぼめたくなる様な、あの懐かしい少年時代の夏の味が口いっぱいに広がる

畑からのもぎたてトマトが一番うまい

アスパラガスは、カン詰でなく、初夏から秋にかけて八百屋で売っていた。初めて見たときは、なにかと思った。皮がカサカサと白っぽい細長い野菜が、ゴロゴロと山積みで売っていたからである。それをゆでる。ゆでてから外がわのうす皮をむいたら、私の知っているアスパラガスがでてきた。カン詰より立派で、ぐにゃっと柔らかいのとは違って、新鮮な口あたりだった。

丸かじりすると口の中で皮がはじけ、水気たっぷりの甘酸っぱい味が広がる。飾り気のない励ましの味がする。

玉葱というのは何かと一緒に口にするべきものであって、それだけで飢えを充たすという種類の食物ではないのだ。

緑の葉を熱湯で湯がいてバターで炒める。美しい色、しっとりした歯ごたえ、そして噛みしめると舌の上に滲み出るなんという甘さ！

ごはんにたきこんで塩味をきかしたグリンピースごはん。