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焦燥と不安のために、かえって薬の量をふやして
太宰治 / 人間失格 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
不安になる
麻薬・覚せい剤・ドラッグ
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前後の文章を含んだ引用
......手紙を書いて、自分の実情一さいを(女の事は、さすがに書けませんでしたが)告白する事にしました。 しかし、結果は一そう悪く、待てど暮せど何の返事も無く、自分はその焦燥と不安のために、かえって薬の量をふやしてしまいました。 今夜、十本、一気に注射し、そうして大川に飛び込もうと、ひそかに覚悟を極めたその日の午後、ヒラメが、悪魔の勘で嗅 ぎつけたみたいに、堀木を連れてあ......
単語の意味
焦燥(しょうそう)
焦燥・・・苛立ち。焦り。イライラすること。
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不安になるの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
不安は深まった。霧の中の船が、不断に汽笛を鳴らすように、町子も手を束ねてはいられなかった。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
ヒリヒリと神経を震わせる不安感
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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麻薬・覚せい剤・ドラッグの表現・描写・類語(事件・事故のカテゴリ)の一覧 ランダム5
戸棚から銀色の箱に入った細い注射器を取り出した。茶色の小瓶を灯りに透かして液体の量を確かめると、規定分だけ注射器に吸わせて、身を屈めて太股に打った。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
(ハシッシを吸ってしばらくすると、)秘密のスイッチをオンにするようなかちんという音が耳元で聞こえ、それから天吾の頭の中で何かがとろりと揺れた。まるで粥を入れたお椀を斜めに傾けたときのような感じだ。脳味噌が揺れているんだ、と天吾は思った。それは天吾にとって初めての体験だった――脳味嗜をひとつの物質として感じること。その粘度を体感すること。(家の外で鳴く)フクロウの深い声が耳から入って、その粥の中に混じり、隙間なく溶け込んでいった。《…略…》彼の脳味噌はとろりと重く、原始の海のように生命の萌芽を湛えていた。しかしそれは彼をどのような地点にも導かなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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「不安」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(事件・事故のカテゴリ)の一覧 ランダム5
奇妙な、何かがズレているような不安
松本 清張 / 青のある断層「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
気にするほどのこともないと思い込もうとすればするほど、不安の塊は膨張していった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
じわじわと雪子の身体を不安が囲みはじめ、動くことができなかった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
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(車がスピンする)雪子はブレーキを踏み込んだ。ハンドルを回す。車が、それに従い、回転する。 どうにか停めようと必死だった。衝突した様子はない。早く停車させないと、とそればかりが気になった。 遠心力に引っ張られるように車は回転していた。壁や電柱がすぐ脇に見えたが、ぶつかりはしないと高をくくっていた。 スピンが永久につづくような気がした。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
治郎吉は仕事にかかった。彼の通ったあとには、足跡もなかった。
吉川英治 / 治郎吉格子
闇の底を焦がして燃え盛る火の帯
真継 伸彦 / 鮫 amazon
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