ひづめに蹴散らされて、露が飛び散る。飛び散るたびに煌めき、煌めいたあと、空中に霧散していく。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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水しぶき
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前後の文章を含んだ引用
......たのではなくて、もともとそんな体らしい。 トリコロールボディの馬にまたがり、あたしは走っていた。 快走。朝焼けの草原を快走している。気持ちがいい。トリコロールのひづめに蹴散らされて、露が飛び散る。飛び散るたびに煌めき、煌めいたあと、空中に霧散していく。 気持ちがいい。ほんと気持ちがいい。 でも、気持ちのいいことって長くは続かないはずだ。すぐに、終わっちゃう。終わるだけならいいんだけど、気持ちいいことのあとには......
単語の意味
煌く・煌めく・燦めく(きらめく)
霧散(むさん)
煌く・煌めく・燦めく・・・キラキラと光り輝く。存在が輝かしくて人目をひく。
霧散・・・霧のように散って、あとかたもなく消えること。雲散霧消(うんさんむしょう)。
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手繰られた縄は滑車をとおるときに、氷雨のような繁吹(しぶき)をあたりに散らす
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
細かいガラス屑のような飛沫
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
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(シャボン玉)空気のなかへパッと七彩に浮かび上がる
梶井基次郎 / 冬の日
(紙を)1枚ずつ火にくべた。いちいちめらめらと、踊るように燃え上がった。《…略…》すぐに紙片は黒くて軽い固まりになって、ころころと風に押されて浜を転がっていった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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