急な丘が錯綜し、谷が迷路のように入り組んでいる
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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崖・谷・断崖絶壁
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前後の文章を含んだ引用
......によって蔽われた。その私自身の血を吸った、頭の平たい、草色の可愛い奴を、私は食べてやった。 私はオルモック街道とほぼ直角に、東の方、脊梁山脈の方へ入って行った。急な丘が錯綜し、谷が迷路のように入り組んでいるのは、この地方が地質時代に沈下して海に溺れた後、再び隆起したことを示していた。 川と原と草と林の、単調な繰り返しの間に、自然は砲撃の跡を絶ち、血と臓腑を持った屍......
単語の意味
錯綜(さくそう)
錯綜・・・いくつもの物事が分かりにくく絡まりあっていること。物事の関係が複雑で混乱すること。
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