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一度とにかく顔を合わせて、ある程度まで心を触れ合ったどうしが、いったん別れたが最後、同じこの地球の上に呼吸しながら、未来永劫 またと邂逅 わない……それはなんという不思議な、さびしい、恐ろしい事だ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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返事がない・音信不通
とてもさびしい
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前後の文章を含んだ引用
......風景画もとうとう私の手もとには届いて来なかった。 こうして二年三年と月日がたった。そしてどうかした拍子に君の事を思い出すと、私は人生の旅路のさびしさを味わった。一度とにかく顔を合わせて、ある程度まで心を触れ合ったどうしが、いったん別れたが最後、同じこの地球の上に呼吸しながら、未来永劫 またと邂逅 わない……それはなんという不思議な、さびしい、恐ろしい事だ。人とは言うまい、犬とでも、花とでも、塵 とでもだ。孤独に親しみやすいくせにどこか殉情的で人なつっこい私の心は、どうかした拍子に、このやむを得ない人間の運命をしみじ......
単語の意味
永劫(えいごう・ようごう・ようこう)
永劫・・・非常に長い年月。「劫(こう・ごう)」は仏教における時間の最長単位で「きわめて長い時間」のこと。
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(連絡がない)電話のベルも鳴らず、手紙も届かなかった。ドアをノックするものもなく、くうくうと鳴く賢い伝書鳩も飛んでこなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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唯一人で曠野(こうや)の深い深い雪に埋もれているような心持ち
島崎 藤村 / 三人の訪問者 amazon
豊饒な空想に孤独な心を満たす
円地 文子 / 朱を奪うもの amazon
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離れ小島におしやられたような孤独な思いが胸の中でとぐろを巻いた。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
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本のページのあいだにしおりをはさむみたいに、僅かに間をあけた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
口調に熱が籠もり、 頰 が紅潮してきた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
しばらく深い沈黙があった。どうやら彼女はぼくのいつもの凡庸な意見を求めているようだった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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