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崖・谷・断崖絶壁の表現・描写・類語
冷たく硬い風が激しくふきあげてくる谷の高い崖
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
二階建ての一軒の家ほどの巨岩がそびえ立つ
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
峡谷の底を流れる川が一条の光る糸となって蛇行する
新田 次郎 / 縦走路 amazon
棚のように崖が突き出す
日野 啓三 / 夢の島 amazon
崖が屏風のようにそそり立つ
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
火山灰層の影が、名工の刻んだ天然の屏風
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
薄茶の羊歯(しだ)が山の体毛のように下がる崖
伊集院 静 / 三年坂 amazon
花崗岩質の白い崖が灼けるように目にまぶしい
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
危険の立札を睨みながら断崖スレスレに歩いているような毎日
佐藤 愛子 / 窓は茜色 amazon
切り開いたばかりのなまなましい崖
川端 康成 / 掌の小説 amazon
岸壁が屏風のようにめぐる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
川を圧して聳え立つ蜒々たる大絶壁
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
断崖は、うちたてた屏風のように海に乗り出して
堀田 善衛 / 鬼無鬼島 amazon
窖(あなぐら)のような崖下の暗さ
林 芙美子 / 骨「新潮日本文学 22 林芙美子集 放浪記・稲妻・浮雲・風琴と魚の町・清貧の書・泣虫小僧・牡蠣・晩菊・骨・下町」に収録 amazon
斧で断ち割ったような谷
三浦 朱門 / 冥府山水図 amazon
工事の跡の絶壁の赤土が、まだ生々しく露出している
太宰 治 / 津軽 amazon
眼前に、黒々と聳え立つ岩の要塞があった。 いや、実際にはまだ遥か遠方にある。なのに圧倒的な岩の質感がそう見せる。視界のすべてを奪ってこちらに迫ってくる。上越国境の稜線が真一文字に宙を切り裂き、その上の空は圧縮されでもしたかのように狭い。壮観というのとは違う。威圧的だ。一ノ倉沢は人間を拒絶している。そうせんがために、確固たる意思を抱いた自然が巨大な城壁を築き上げた。そんな思いにとらわれる。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
衝立岩は──その強大な城壁を護る門兵の位置にそそり立っている。痛々しいまでに鋭利な垂壁。「ハング」と呼ばれる垂れ幕のような形状の岩盤が幾重にも折り重なり、陰惨な悪相を晒している。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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