燃え上がり燃えかすれるその光は、幾百人の漁夫たちの命を勝手に支配する運命の手だ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:34% 作品を確認(青空文庫)
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揺れる炎・ともし火
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......と見て船を停 め、二つあげられた時には安全になった印として再び進まねばならぬのだ。暁闇 を、物々しく立ち騒ぐ風と波との中に、海面低く火花を散らしながら青い炎を放って、燃え上がり燃えかすれるその光は、幾百人の漁夫たちの命を勝手に支配する運命の手だ。その光が運命の物すごさをもって海上に長く尾を引きながら消えて行く。 どこからともなく海鳥の群れが、白く長い翼に羽音を立てて風を切りながら、船の上に現われて来る......
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千光寺の灯が、山の上で木立の中にちらちらゆれて光っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
松明を映した鹿の眼は、明滅しながら弾動する無数の玉のように輝いた。
横光利一 / 日輪
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