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クレアに抱きしめられた。そして、その抱擁の時間が、単なる挨拶にしては、些か長くなりすぎてしまったのだった。  その長引いた分だけ、彼女は安堵し、もうこのまま楽になりたいと感じた。からだの力が抜け落ちてしまったかのようで、自分の足で立っているので精一杯だった。  続けて、リチャードと交わした三カ月半ぶりの抱擁もまた、あとにはもう引き返せない長さとなってしまった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......うに、洋子を出迎えたのだった。洋子は後に、その経緯を打ち明けられたが、母を責めることはしなかった。 あの時、何が起きたのか?──洋子はまず、リチャードではなく、クレアに抱きしめられた。そして、その抱擁の時間が、単なる挨拶にしては、些か長くなりすぎてしまったのだった。 その長引いた分だけ、彼女は安堵し、もうこのまま楽になりたいと感じた。からだの力が抜け落ちてしまったかのようで、自分の足で立っているので精一杯だった。 続けて、リチャードと交わした三カ月半ぶりの抱擁もまた、あとにはもう引き返せない長さとなってしまった。パリに着いてから、蒔野に改めて、メールを書くつもりだったが、そうすべきではないのかもしれないと思った。今が未練を断ち切るための最後のチャンスで、自分は、あんなに......
単語の意味
レア(れあ)
些か(いささか)
安堵(あんど)
足・脚・肢(あし)
レア・・・1.貴重な。まれな。なかなかない。
2.食べ物が生のこと。肉の焼き加減が半なまの状態。軽く火を通しただけ。レア → ミディアム → ウエルダンと焼き加減が強くなる。
1、2ともに英語のつづりは「rare」。
些か・・・ちょっと。少しだけ。
安堵・・・安心すること。心配事がなくなって緊張から解放されること。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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