ぼくの前には底の知れない闇がひろがり、背後には淡い光の世界があった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......自らのもうひとつの姿を目撃させた。それはすみれの猫をどこかに連れ去った。それはすみれの姿を消した。それは存在するはずのない音楽をかなで、ぼくをここに運んできた。ぼくの前には底の知れない闇がひろがり、背後には淡い光の世界があった。ぼくは異国の山の上に立って、月の光に晒されていた。すべては最初から周到にたくらまれていたことではないのかと疑わないわけにはいかなかった。 コテージに戻り、ミュウ......
単語の意味
淡い(あわい)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
青白い月光が夢のようにそのあたりの風物を包む
志賀 直哉 / 志賀直哉小説選〈1〉(濁った頭) amazon
私は月に光った自分の裸の肩をこの時程美しく感じた事はない。
林芙美子 / 新版 放浪記
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外へ出て見る。雪かと思うほど、四囲は月の光りで明るい。
林芙美子 / 新版 放浪記
星屑がまるで船の燈火のようにまたたいている。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
目に見える星たちはどれも釘で打ちつけられたみたいに、同じひとつの場所にじっと留まっていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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