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(ページをめくる)ページのめくれる微かな風に乗って、どこからともなく埃が舞い上がる。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:96% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......こったに過ぎなかった。小さな針の穴の連なりだけを残し、私の名前は宙に溶けて消えてしまった。「音符が平凡すぎるとなると、さて……」 りこさんが更に図案集をめくる。ページのめくれる微かな風に乗って、どこからともなく埃が舞い上がる。私はよだれかけの紐を蝶々結びにし、解き、また結び直す。渡り廊下に射す光の加減で、日が空の高いところへ昇ろうとしているのが分かるが、日差しはどうしても店の奥にまで......
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本を読む・読書の表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
難解なアフォリズム風の詩句が並ぶその本は、たちまち傍線と書き込みとで溢れ返った。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
こくこくと搾りたての牛乳を飲むように読んでいった。
森田 たま / もめん随筆 amazon
記事を片隅からガリガリ物を噛むような調子で読み出した。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
津波のように皆がどっと笑い出した。
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
タラップの段々を一つ置きに片足で跳躍して上って
小林多喜二 / 蟹工船
ギターは、空間の一点にピンで留めて固定されているかのように、微動だにしない。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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