(渡り廊下)渡り廊下は仲たがいするものを握手させるかのように、六階建てビルの四階同士をつないでいる。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:7% 作品を確認(amazon)
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廊下・通路
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前後の文章を含んだ引用
......新しい立派なビルだったが、いつしかすっかり老朽化して人の出入りもまばらになってしまった。しかし広場にできるアルファベットのH形の影は、何年経っても変わりがない。渡り廊下は仲たがいするものを握手させるかのように、六階建てビルの四階同士をつないでいる。「ごめん下さい」「いらっしゃい」「いつまでも寒くて嫌になるわねえ。お変わりない?」「ええ、おかげさまで。ストーブの火、強くするわ」「お願い」「また、例のお品?」......
単語の意味
握手(あくしゅ)
握手・・・1.互いに手を握り合うこと。挨拶や、親しみや喜びの気持ちをあらわすのに行う。
2.(比喩として)仲直りをすること。和解。
3.(比喩として)協力すること。
一般に、右手(利き手)をあずけることで「武器などもっていない(=敵意がない)」という証の意味がある。また、左手は不浄の手とする国もあって、差し出すことを嫌う地域もある。
2.(比喩として)仲直りをすること。和解。
3.(比喩として)協力すること。
一般に、右手(利き手)をあずけることで「武器などもっていない(=敵意がない)」という証の意味がある。また、左手は不浄の手とする国もあって、差し出すことを嫌う地域もある。
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一尺四方の四角な天窓
林芙美子 / 新版 放浪記
ある日の晩大町という所を散歩していたら郵便局の隣に蕎麦とかいて、下に東京と注を加えた看板があった。《…略…》東京と断わる以上はもう少しきれいにしそうなものだが、東京を知らないのか、金がないのか、めっぽうきたない。畳は色が変わっておまけに砂でざらざらしている。壁は煤でまっ黒だ。天井はランプの油烟でくすぼってるのみか、低くって、思わず首を縮めるくらいだ。ただ麗々と蕎麦の名前をかいて張りつけたねだん付だけはまったく新しい。なんでも古いうちを買って二、三日まえから開業したに違いなかろう。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
部屋の中はきちんと片付けられてはいたが、それもある程度までで、それ以上はどうしようもないといった諦めに似た空気があたりに漂っていて、それが僕の気分を幾らか重くさせた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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