そこはスラムと呼んでいいくらいの貧しい町だった。 バラックのような長屋が並び、住人たちも貧しかった。町全体から鼻を突くような臭いがした。
百田尚樹「永遠の0」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
粗末な建物
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......は早速大阪に出向いた。二十四年の冬だった。 当時は東京から大阪までは十数時間かかった。今なら、アメリカにでも行ける時間だ。 寒い日だった。住所を頼りに訪ねると、そこはスラムと呼んでいいくらいの貧しい町だった。 バラックのような長屋が並び、住人たちも貧しかった。町全体から鼻を突くような臭いがした。 私は胸が締めつけられるような気がした。宮部さんがあれほど守りたかった妻子がこんな最底辺の町で生きているということが悲しかった。いや、悲しさを通り越して、怒りに......
単語の意味
バラック
バラック・・・1.一時的なものとしてつくる粗末な家。仮の小屋。
2.兵隊のための出先の宿。とくに駐屯兵が中期的に暮らす細長い宿舎。
2.兵隊のための出先の宿。とくに駐屯兵が中期的に暮らす細長い宿舎。
ここに意味を表示
粗末な建物の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
土壁のないバラックで、昔は物置であったのかもしれない。
林芙美子 / 新版 放浪記
駅の歪 んだ待合所
林芙美子 / 新版 放浪記
このカテゴリを全部見る
「家・建物」カテゴリからランダム5
編笠(あみがさ)を被せたような藁屋根
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
港町には場ちがいなほどの立派な総合病院
浅田次郎 / ラブ・レター「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
家・建物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ