尖っている塔が見えた。夜に息を潜めて立つキリンのような格好をしている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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塔・高層建築物
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前後の文章を含んだ引用
......訊いておくべきだった。 暗い中でも目を細めると、遠くの丘はうっすらと輪郭だけが見えた。何度か立ち止まって、その場で野宿でもしようかと思ったが、決心はつかない。 尖っている塔が見えた。夜に息を潜めて立つキリンのような格好をしている。「見張り台」だ。そこでようやく進むべき方角を把握できた。塔は見張りやぐらと言ったほうが近い。どうして、あの塔が今まで壊されていないのか、それも不思議だ。 横道に......
単語の意味
潜める(ひそめる)
潜める・・・隠す。声などを、人に気づかれないようにする。
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塔・高層建築物の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雲一つなく暮れて行く空を刺していた黒い鉄骨のエッフェル塔は余りににべも無い。
岡本かの子 / 巴里祭
(使われていないマンションの屋上で)星空を仰ぐ。今まで知りあった人々の顔を思い浮かべる。 廃墟 のような建物のうえで、異国の遺跡に腰かけているように。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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「家・建物」カテゴリからランダム5
四階建ての雑居ビルは築四十年以上。ひび割れが目立つ煤けた煤けた外壁には触手のようなツタがびっしりとからみつき不気味な雰囲気を醸し出している。今日も入り口に猫の死骸が転がっていたが陰気な風景にオブジェのようになじんでいる。
七尾与史 / 死亡フラグが立ちました! amazon
土壁のないバラックで、昔は物置であったのかもしれない。
林芙美子 / 新版 放浪記
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