声の響くほど山は静かなのだ。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:33% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
静けさ・静寂
鳴り響く・轟く
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......弁当包みを枝へ釣る。天気のよいのに山路を急いだから、汗ばんで熱い。着物を一枚ずつ脱ぐ。風を懐 へ入れ足を展 して休む。青ぎった空に翠 の松林、百舌 もどこかで鳴いている。声の響くほど山は静かなのだ。天と地との間で広い畑の真ン中に二人が話をしているのである。 「ほんとに民子さん、きょうというきょうは極楽の様な日ですねイ」 顔から頸から汗を拭いた跡のつやつや......
ここに意味を表示
静けさ・静寂の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
街は水を打ったように森閑となる。
林芙美子 / 新版 放浪記
この緑の中、静かな海辺、青空。音がしない。かすかなつぶやきのような自然の声があんまり多すぎて無音だ。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
鳴り響く・轟くの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「音の響き」カテゴリからランダム5
空を真二つに裂いたかと思われるほどの音を立てて雷が鳴る
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
界隈がしずかなので、彼女がたたむ厚い包紙の、ゴワゴワいう音ばかり耳立った。
宮本百合子 / 伸子
同じカテゴリの表現一覧
音の響き の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ