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表に出ると、夜が明けかかって、街は紫色の膜に覆われて冷たく静まり返っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:71% 作品を確認(amazon)
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夜明け
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前後の文章を含んだ引用
......なって、店の中には邦彦とさとみと、一組の水商売らしい男女がいるだけだった。「さとみはこれから家に帰って眠れるけど、俺は仕事をせんとあかんねや」 と邦彦は言った。表に出ると、夜が明けかかって、街は紫色の膜に覆われて冷たく静まり返っていた。さとみはコートに腕を通さずに羽織って、うなだれたまま夜明けの歓楽街を歩き始めた。「私、明け方の道頓堀を歩いてると、たまらんほど憂鬱になってくるねん。自分が汚なら......
単語の意味
紫(むらさき)
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バラの花びらをすかしてみるような夜あけの光
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
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ビーチ・ボーイズのテープがひととおり終わったので、僕はボタンを押してテープを取り出した。あたりが急にしんとした。車のタイヤが薄い水の膜をはねるシュウウウッという均一な音が聞こえるだけだった。真夜中なんだ、と僕は思った。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
グラウンドも夕焼けだった。薄紅のオーガンディを纏ったように、どこも美しく赤い。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
東の空は、うれたトマトがつぶれたように赤かった
曽野 綾子 / 空飛ぶ円盤「わが恋の墓標〈1〉 (大活字文庫)」に収録 amazon
太陽は入江の水平線へ朱 の一点となって没していった。
横光利一 / 日輪
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