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彼の親指は丁寧に彼女の下唇を撫でた。彼女は口を半分開いてそれを気持良さそうに受け止めている。そのうちに爪は裏返り、親指の背の全部を彼女の唇に当てて行ったり来たりさせる。まるで弦楽器の弓のように。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:55% 作品を確認(amazon)
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撫でる・さする・こする
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前後の文章を含んだ引用
......こで、シンイチはぎょっとした。 サユリの唇には灰色の爪が当てられていた。シンイチは驚いてグラスをテーブルに置いた。 スタンはいつのまにかサユリの横に座っていた。彼の親指は丁寧に彼女の下唇を撫でた。彼女は口を半分開いてそれを気持良さそうに受け止めている。そのうちに爪は裏返り、親指の背の全部を彼女の唇に当てて行ったり来たりさせる。まるで弦楽器の弓のように。爪はいつのまにか口紅で染まる。彼の親指全体もやがて赤く塗られ始める。指紋には紅が溜まり、スタンの黒い指には赤い血管が鮮やかに浮き出して来たかのようだった。 サユ......
単語の意味
弦楽・絃楽(げんがく)
下唇・下脣(したくちびる・かしん)
背(せ)
親指・拇・擘(おやゆび)
弦楽・絃楽・・・弦楽器(バイオリンや三味線など糸(弦・絃)を使った楽器)による音楽。
下唇・下脣・・・下の方の唇(くちびる)。 ⇔ 下唇(うわくちびる・じょうしん)。
「脣」は、「唇」と同じ。
・・・1.背中。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背面。
2 物の後ろ側。背面。
3.立っているものの、高さ。
親指・拇・擘・・・1.手足の五本の指のひとつ。五本の端にあって、もっとも太い指。拇指。手の場合は手の平は地面に向けたときに、足の場合は直立したときに、一番内側に位置する。大指(おおゆび)。第一指。母指・拇指(ぼし)。巨擘(きょはく・きょへき)。擘指(はくし・へきし)。お父さん指。
2.一家の主人や亭主、親方などのこと。
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医師のように冷静にその人の足をさすった。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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驚いたのか、凍りついたように動かない。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon関連カテ呆れる・驚きで呆然身動きできない・不自由・自由がきかない
緊張がゆるみ、笑いがもれた。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon関連カテほっとする・緊張を解く笑う
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