リエは息を継ぐ暇も惜しんで泣いていた。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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赤ん坊・幼児が泣く
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前後の文章を含んだ引用
......もっと傷つけたいと思う。 乾いた風がリエのほつれた髪の毛を揺らしていた。時間が止まってしまったように、陽の光はさっきから少しも衰えずにずっと空一面で弾けていた。リエは息を継ぐ暇も惜しんで泣いていた。 わたしが扉の陰から出てくると、彼女は一段と声を大きくして、バターのような太腿を震わせながら、わたしの身体に飛びついてきた。しっかりと力を込めて抱き上げてやると......
単語の意味
惜しむ(おしむ)
惜しむ・・・残念に思う。もったいないと思う。
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赤児は両手を 担ぎ、両足を縮めて、力一杯に無闇と泣いた。腹を波打たせながら泣く、その声が謙作には胸にこたえた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
まどかが布団の上で全身の力を振り絞って泣き喚いていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
火がついたように泣き始めた
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
町を吹き流してくるじんたのクラリオネットみたいに、凸坊は節をつけて大声をあげて泣いた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「声・口調」カテゴリからランダム5
息を切らして 咽喉 で呼吸をしている
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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頰 を涙が 滂沱 と流れている
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
ウッと 嗚咽 を漏らしました。両手で顔を覆い、溢れ出る嗚咽を飲み込むように苦しそうに泣いています。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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