トタン屋根に青い月光が流れる

窓の外を見ると、巨大な満月が夜の街の上に昇っていた。その月の色は深く、どこかに吸い込まれていくようで、見ている者の目を通過し、さらに内面へ光を届けにくるようで、あまりにも強い輝きに思えた。まるで鼓動のように、その光は微かな強弱を含んでいる。

（月は）ためらうような光を地上に落としている

いい月だ。町内の両側に柳が植わって、柳の枝がまるい影を往来の中へ落としている。

（月夜に振り向く）月光がその人の高い鼻を滑りました。

白い雲がある時は海も白く光って見えた。

日の落ちたあとの水のような光を残して、冴（さ）えざえとした星が澄んだ空にあらわれて来た。

月光を肌に塗り、闇で髪を染めた美女

はるか高い丘の辺りは雲にかくれた黒い日に焦げ

月の光が左の頬だけに当たって、左の顔だけしかないようだ