(気が重い)志津子に会いに行く時いつも感じる何か暗い錘のようなものが自分の腰のあたりにしばりつけられていてそれが自分の背骨をねじまげているような、自分のなかに精神と肉体のかせがほどこされているような感じにとらえられていた
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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やる気を失う
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前後の文章を含んだ引用
......言っても警察まで往きかえり少なくとも十分以上はかかるだろう。その間志津子との約束の時間を気にして焦立つ自分の心の内を予想すると彼は堪えがたい気がした。その上彼は志津子に会いに行く時いつも感じる何か暗い錘のようなものが自分の腰のあたりにしばりつけられていてそれが自分の背骨をねじまげているような、自分のなかに精神と肉体のかせがほどこされているような感じにとらえられていたのである。しかし既に下宿の主婦の姿はあたりにはなかった。そして及川隆一は仕方ないという風に荒井幸夫の部屋の前に歩いて行った。 及川隆一は半開きになった部屋の出入......
単語の意味
肉体(にくたい)
腰(こし)
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
腰・・・1.胴体の下の方の部分で、上体と下肢(かし)をつなぐ部分。座る姿勢をとったとき、骨盤あたりの折り曲がる部分を漠然という。ウエスト。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
2.衣服やはかまの腰にあたる部分。
3.あらゆる物の、腰に相当する部分。中ほどより少し下の部分。
4.紙や布などの、しなやかで破れにくい性質。
5.餅(もち)や粉などの、粘りや弾力。
6.刀や袴など、腰につけるものを数えるときの単位。「刀ひと腰」「袴ひと腰」
7.何かをする際の姿勢や構え。「及び腰」「けんか腰」など。
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熱情は、その瞬間に灰をかぶったように暗澹となり
佐多 稲子 / くれない amazon
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べては失われてしまったものなのだと僕は考えるようにつとめた。すべては失われたものだし、失われつづけるべき筋あいのものなのだ。損われてしまったものをもとどおりにすることは誰にもできない。地球はそのために太陽のまわりを回転しつづけているのだ。 僕に必要なのは結局はリアリティーなのだと僕は思った。地球が太陽のまわりを回転し、月が地球のまわりを回転している、といったタイプのリアリティーだ。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
綿のように疲れはてた。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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