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鯉は信雄の身の丈ほどもあった。 鱗 の一枚一枚が淡い紅色の線でふちどられ、丸く太った体の底から、何やら 妖しい光を放っているようだった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......。薄墨色の巨大な鯉が、まるで雨に打たれるために浮きあがってきたかのように、水面でゆっくりと円を描いていたのである。「僕、こんなごっつい鯉、初めて見たわ」 実際、鯉は信雄の身の丈ほどもあった。鱗の一枚一枚が淡い紅色の線でふちどられ、丸く太った体の底から、何やら妖しい光を放っているようだった。「僕はこれで三回目や。前に住んでたとこで二回見たわ」 少年はそう言ってから信雄の耳元に口を寄せた。「誰にも言うたらあかんで」「何を?」「この鯉見たことや」 なぜ......
単語の意味
淡い(あわい)
体(からだ)
鯉(こい)
紅色(べにいろ・くれないいろ)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
・・・コイ科の淡水魚。大形の鱗(うろこ)で覆われ、口には二対のヒゲがある。観賞用に改良した錦鯉は池などで飼われる。真鯉(まごい)は食用体の側面におよそ36枚の鱗が一列に並んでおり六六魚(りくりくぎょ・ろくろくぎょ)とも呼ぶ。
紅色・・・鮮やかな赤色。とくに、紅花(べにばな)の汁で染めた赤色。
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鯉の池が、石油色に光っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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