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(詩を書く)文字を並べて書く。《…略…》私はかいこのように熱心に糸を吐く。只、何のぎこうもなく、毎日毎日糸を吐く。胃のなかがからっぽになるまで糸を吐いて死ぬ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:74% 作品を確認(青空文庫)
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......に書けると云うだけだ。一文にもならない。活字にもならない。そのくせ、何かをモウレツに書きたい。心がそのためにはじける。毎日火事をかかえて歩いているようなものだ。  文字を並べて書く。形になっているのかどうかはぎもんだ。これが詩と云うものであろうか。――恋草を力車に七車、積みて恋うらく、わが心はも。昔のえらい額田ぬかだなにがしと云う女のひとがうたった歌も出鱈目でたらめなのであろうか……。私はかいこのように熱心に糸を吐く。只、何のぎこうもなく、毎日毎日糸を吐く。胃のなかがからっぽになるまで糸を吐いて死ぬ。  一文にもならぬ事が、ふしあわせでもなければ、運の悪い者ときめてかかる事もない。希望のない航海のようなものだけれども、どこかに浮島がみえはしないかとあせるだけだ......
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