酸漿 に 爪 楊子 で穴あけるとき、ブツッっていうでしょ。あれと同じ音がしたわ
向田邦子 / 三枚肉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
突き刺す
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......鉤針の先が腹に突き刺さった。 すぐ医務室にかつぎ込まれたのだが、田舎の校医の処置が不手際だったのか体質だったのか、あとがケロイドになって残ってしまったという。「酸漿に爪楊子で穴あけるとき、ブツッっていうでしょ。あれと同じ音がしたわ」 半沢のバツの悪さをかばって、波津子は自分の一番のひけ目を教えている。その晩、半沢は十年ほど若返った自分に驚いた。 この前と同じ十二時過ぎにうちへ帰った。 大......
単語の意味
酸漿・鬼灯(ホオズキ)
酸漿・鬼灯・・・庭に植える多年草。赤くて丸い実は、六角形の袋に包まれている。
ここに意味を表示
突き刺すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
酸漿 に 爪 楊子 で穴あけるとき、ブツッっていうでしょ。あれと同じ音がしたわ
向田邦子 / 三枚肉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
彼は、明るい光の中をはるかな遠い一点に吸い込まれていった。彼の背中が消える時、わたしは息苦しいほどに心細くなり、まばたきもせずにずっと遠くを見続けていた。しかし、その一点は雪の粒のようにもろく溶けてしまった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
憑依の去った巫者(ふしゃ)のように、身も心もぐったりとくずおれる
中島 敦 / 李陵 amazon
音色はか細く、震えがちでありながら、同時に粘り強くもあった。何かのメロディーを奏でているわけではなく、リズムも一つ一つの音も、もっと自由自在だった。《…略…》ゆったりうねったかと思うと、いつの間にか小刻みなスキップに移り変わり、息と区別がつかない細い一音が長く引き伸ばされたかと思うと、再び軽やかな響きが戻ってきた。陽気な音階もあれば、しっとりとしたのもあった。限界まで達する高音もあれば、重低音もあった。一人の人間の唇から発せられているとは思えないくらいに、多彩な口笛だった。
小川 洋子 / 口笛の上手な白雪姫「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ