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眠れなかった。急に重くなって来た気圧で、息苦しく、むし暑く、寝返りばかりうっていたせい
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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暑い・蒸し暑い
眠れない・眠りが浅い
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前後の文章を含んだ引用
......くのが今さら身も世もなく、小初には悲しくなった。 小初は元の砂地に坐 って薫の後姿を見送った。風のないしんとした蘆洲のなかへ薫の姿は見えなくなって行った。 小初は眠れなかった。急に重くなって来た気圧で、息苦しく、むし暑く、寝返りばかりうっていたせいでもあるが、とてもじっとしていられない悲しい精力が眠気を内部からしきりに小突き覚ました。傍で寝ている酒気を帯びた父の鼾 が喉 にからまって苦しそうだ。父は中年で一た......
単語の意味
気圧(きあつ)
息苦しい(いきぐるしい)
気圧・・・空気(大気)の重さによる圧力。
息苦しい・・・1.息をするのが苦しい。呼吸が苦しい。胸に圧迫感があって息が詰まるような感じである。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
2.胸を圧迫されるような、重苦しい感じの雰囲気だ。緊張した空気が漂っていて、軽々しい言動などできそうもない雰囲気だ。
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寝返りを打った祐一は、「早く眠ってしまえ」と自分に言い聞かせるように臭い枕に顔を埋めた。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
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八寒の世界のように霜と氷と涙ばかり
吉川英治 / 八寒道中
小さな緑子がうつむきながら歩いてくるのが見えた。その奥にある公園の木々の葉の塊は濃ゆに揺れながら静かに燃えて、緑子はそれを後頭部にしょってるようであった。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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横になり体を楽にする
岡本かの子 / 渾沌未分
うとうとしていた。《…略…》そうしてゆっくりと本格的な眠りがしみこんできた
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
僕らはすっかり満腹し、温かさに躰(からだ)を軟体動物のそれのようにぐにゃぐにゃにし、板の間の藁の上へ毛布をかぶって横たわった
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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