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(彼女を抱きしめる洋子)いよいよ堪えきれずに嗚咽する彼女を抱き締めた。無力感に耐えているかのように、洋子はやさしかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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抱擁・抱き合う・抱きしめる
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前後の文章を含んだ引用
......?…… 演奏を終えて、消え入ろうとする余韻を惜しみつつ目を開けると、ジャリーラは両手で顔を覆い、声もなく泣いていた。 洋子は、本を閉じて彼女の傍らに座り直すと、いよいよ堪えきれずに嗚咽する彼女を抱き締めた。無力感に耐えているかのように、洋子はやさしかった。 蒔野は自分が、イラク人の女性の涙を、初めて間近に見ているのを意識した。頰は浸されたように濡れ、痙攣的に震え続けている。自分の中に、その頰の無数の連なりを感受で......
単語の意味
嗚咽(おえつ)
嗚咽・・・声を詰まらせながら泣く事。むせび泣きのこと。
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(腕に抱かれて声を聞く)胸から直接、声の響きを聞いた。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
彼女の体を抱いたのであった。硬 い髯 がザラザラと、彼女の頬を所きらわず刺した。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
恋人のように抱き合いながら
有島武郎 / 或る女
娘をわしづかみのように抱いて
岡本かの子 / 巴里祭
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しばしの別れを惜しむ恋人のように、甘やかな悲しいような幸せな気持ち
壷井 栄 / 草の実 (1962年) amazon
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