雪のある山並の堅い線が見えた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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山
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......ぐったい不快さをその度 に感じた。雑夫は黄色になえて、船酔らしく眼だけとんがらせて、ゲエ、ゲエしていた。 波のしぶきで曇った円るい舷窓 から、ひょいひょいと樺太 の、雪のある山並の堅い線が見えた。然 しすぐそれはガラスの外へ、アルプスの氷山のようにモリモリとむくれ上ってくる波に隠されてしまう。寒々とした深い谷が出来る。それが見る見る近付いてくると、窓のとこ......
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山裾がほとんど切り立って見えるほどの急角度で、谷へ向かって雪崩れ込んでいる
高井 有一 / 北の河 amazon
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泥はますます深く、 膝 を越した。片足を高く抜き、重心のかかった他方の足が、もぐりそうになるのをこらえ、抜いた足で、泥の上面を掃くように、大きく外に弧を描いて前へ出す。その足がずぶずぶと入る勢に乗って、後に残した足を抜き、同じように前へ出す。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
鳥の背骨のようにある山脈
塩野 七生 / ロードス島攻防記 amazon
鋭い刃物で断ち割ったような深い峡間
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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