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私は 射った。弾は女の胸にあたったらしい。空色の 薄紗うすしゃ の着物に 血斑けっぱん が急に 拡がり、女は胸に右手をあて、奇妙な回転をして、前に倒れた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:43% 作品を確認(amazon)
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銃声・発砲
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前後の文章を含んだ引用
......って胸腔を自由に保たないならば、こういう声は出せないであろう。 女の顔は歪み、なおもきれぎれに叫びながら、眼は私の顔から離れなかった。私の衝動は怒りであった。 私は射った。弾は女の胸にあたったらしい。空色の薄紗の着物に血斑が急に拡がり、女は胸に右手をあて、奇妙な回転をして、前に倒れた。 男が何か喚いた。片手を前に挙げて、のろのろと後ずさりするその姿勢の、ドストエフスキイの描いたリーザとの著しい類似が、さらに私を駆った。また射った。弾は出なかっ......
単語の意味
右手(みぎて)
胸(むね)
右手・・・1.右の手。 ⇔ 左手(ひだりて)。
2.右の方向。右側。
・・・1.体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
2.(胸に宿るとされている、)心。想い。心中。
3.乳房(ちぶさ)。おっぱい。
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