水を得た魚のように生き生きと動き回る

小娘のような元気が肩にも腰にも躍る

火でもちょっとおこしたように、一時彼女をちょっと快活にする

五体にみなぎる力が溢れ出る

本人の意思とは関係なく活発に動く何かがあった。その光と熱があちこちの隙間から勝手に外に洩れ出ていた。

独特のキャラ

突然死病に取りつかれて、夢にもうつつにも思いもかけなかった死と向かい合って、ひたすらに恐れおののいている、その姿は、千丈の谷底に続く崕（がけ）のきわに両手だけでぶら下がった人が、そこの土がぼろぼろとくずれ落ちるたびごとに、懸命になって助けを求めて泣き叫びながら、少しでも手がかりのある物にしがみつこうとするのを見るのと異ならなかった。

（元気がなくて寝てばかり）このままＳＦのようにふとんの中でゼリーになってしまいそう

首を縮める。その仕草も、ここ数週間でげっそり肉が落ちて、頬や目のまわりに細かなしわが集まっている顔も、まるで年老いた灰色の亀みたいだ。

孤独そうに肩を落とす