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泰子は麻酔にかかった患者みたいに口をなかば開いて、コウ、コウと荒い寝息を立てて眠っている。唇から一筋よだれが漏れて枕を濡らしていた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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眠っている姿
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前後の文章を含んだ引用
......だけの赤紫の画面に変わっている。織り目の粗い、紬地のような色合いである。 北田洋介は布団の襟から腕を伸ばしてスウィッチを切り、それから妻の泰子の寝顔を窺った。 泰子は麻酔にかかった患者みたいに口をなかば開いて、コウ、コウと荒い寝息を立てて眠っている。唇から一筋よだれが漏れて枕を濡らしていた。「おい」 声を掛けて布団を軽く揺すったが、寝息が途絶えただけで目を醒ます気配はない。 洋介は起きあがり、隣室へ行って洋服簞笥の小引出しに手を掛けた。 引出しには......
単語の意味
寝息(ねいき)
寝息・・・眠っているときの息(=呼吸)。また、その音。
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泰子は麻酔にかかった患者みたいに口をなかば開いて、コウ、コウと荒い寝息を立てて眠っている。唇から一筋よだれが漏れて枕を濡らしていた。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
眠ってしまった。片手をソファの外へぶらりと垂らしたまま。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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夜の眠りが浅いせいで慢性的な眠気が一日中とれない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
男は、べっとりと油ぎった顔色の悪さで、口を開けて眠っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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