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(思い出のピアスを放り捨てる)高台の突端まで歩いていくと、鉄柵の手前で腕を振りかぶり、イルミネーションが一面に明滅しはじめた街の上空にピアスを投げる。十和子の目は小さな流星になって落ちたはずのダイヤを捉えられない。陣治は何も投げなかったか、むしろただ空間に向かって大きく手招きをしただけにしか見えない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:99% 作品を確認(amazon)
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......たんか。習慣て恐ろしいもんやなあ、ポケットの小銭と一緒にさらえて壜に投げ込んだんやなあ」 ほんならな、と立ち上がった陣治は、ひどく照れたような薄笑いを浮かべる。高台の突端まで歩いていくと、鉄柵の手前で腕を振りかぶり、イルミネーションが一面に明滅しはじめた街の上空にピアスを投げる。十和子の目は小さな流星になって落ちたはずのダイヤを捉えられない。陣治は何も投げなかったか、むしろただ空間に向かって大きく手招きをしただけにしか見えない。「俺が殺したらよかった、それだけが後悔や。せやからかわりに、十和子が思い出したこと俺が全部持っていったる」 手すりの鉄柵に背中をもたせかけて、声を届かせるために......
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明滅(めいめつ)
突端(とったん・とっぱな)
上空(じょうくう)
流星(りゅうせい・ながれぼし)
明滅・・・光が明るくなったり暗くなったりすること。明かりをつけたり消したりすること。
突端・・・突き出た端。先端。はじっこ。
上空・・・空の上の方。また、ある地点の上に広がる空。
流星・・・突然空に現れて光りながら落下する天体のかけら。引力によって地球にひきつけられ、大気圏内で大気と摩擦し発光したもの。流れ星。
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