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彼女の声が、鼓膜の深いところまで染み込んでゆく
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 ページ位置:86% 作品を確認(amazon)
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音(声)を聞く、聞こえる
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......の距離だった。ゆっくり瞬きをすると、ローバの体に睫毛の影が映り、まるで彼女が自分の目の中にいるかのような錯覚に浸れることを僕は知っていた。するとなおさら箒の音と彼女の声が、鼓膜の深いところまで染み込んでゆくのだった。 箒は軽やかな動きを見せていた。塵取りは常にそれに寄り添い、いつ出番が来てもいいよう準備を整えていた。僕の声は思いがけない範囲に散らばっているらしく、......
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内グラウンドにいる伊吹の声が、一瞬、耳たぶを引っ掻いた気がした。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
甘美な、生への誘惑のような音の波が、ホールの中をきらきらと光りながら走り抜ける
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珈琲 店 からは甘い、くすぐるような音楽がきこえてくる。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
聴くまいとするのに耳が起きている。時計が兵隊の行進のようだ。
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