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さえは鼻の奥に篭ったような鈍い声を漏らしながら、薄目を開けた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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寝起き・目が覚める
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前後の文章を含んだ引用
......いらしてたんですか。どうです? おばあさん、なかなか御元気でしょう。」 園長はベッドに近づきながら言った。「御飯ですよ。」 職員は掌をさえの頬に当ててゆすった。さえは鼻の奥に篭ったような鈍い声を漏らしながら、薄目を開けた。彼はサイドテーブルにお盆を載せた。同じプラスチック製の碗が三つ。中身はどれもゲル状で、一つが白色、一つが緑色、一つが薄茶色だった。「御世話になります。」 わたし......
単語の意味
籠もる・隠る・篭る・籠る(こもる)
薄目(うすめ)
薄目・・・1.目を薄くあけること。まぶたを細くあけて見ること。また、少し開けた目。細目(ほそめ)。
2.どちらかというと、普通より薄い傾向にあること。 ⇔ 濃い目(こいめ)。
2.どちらかというと、普通より薄い傾向にあること。 ⇔ 濃い目(こいめ)。
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(夢を見ていて)そこで目が覚めた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
熱い紅茶をいれる頃、彼女は匂いにつられて起き出して来る。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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絃は上掛けをだんごに巻きつけていくのではなく、眠りながらよくこんなに器用にできるなと感心するほど、逆円錐状に身体に沿って巻きつけていくので、足の方が先細りで腕も肩も隙間なく包まれている。彼の後ろ耳、エジプトのミイラみたいに布の巻きついた身体のなだらかな曲線、本当にかすかな寝息。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
いろいろの雑音……がすべて彼の睡い耳に溶け合って、さながら子守唄のように聞かれた。
相馬 泰三 / 六月 amazon
ある日、彼女が本当に眠っているんじゃないかと、心配になってきた。吸い込まれそうなくらい深い眠りだ。放っておいたら、すうっと渦の目の底に沈んでしまいそうだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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