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長い間、光線のさしこまぬ牢獄の中にいたため陽の光がくぼんだ眼に、鋭い刃のように突きささる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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まぶしい・まぶしさ
出掛ける(外に出る・飛び出す)
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前後の文章を含んだ引用
......々が続くのも、自分の死がそう遠くない証拠ではないかと思えてくる。それほどこれらの日々は静かでやさしく彼の心を流れていった。九日目になって、急に外に引き出された。長い間、光線のさしこまぬ牢獄の中にいたため陽の光がくぼんだ眼に、鋭い刃のように突きささる。雑木林から滝のように蟬の声が聞えて番小屋のうしろに咲いている赤い花が眼にしみた。浮浪者のように髪も髭も伸び、尻の肉も落ち腕が針金のように細くなったのに今更のよう......
単語の意味
光線(こうせん)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
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